日時:2013年4月17日 13時?16時25分
場所:科学技術館 サイエンスホール
主催:公益財団法人 電気化学技術奨励会
第52回講演会
福島県沖で世界最大規模に挑戦 震災復興に貢献する「浮体式洋上ウインドファーム」
0.開会挨拶 関根泰次会長
1. 東日本大震災からの復興に向けて
   福島県商工労働部産業創出課 課長 菅原慎也講師
2. 丸紅の洋上風力への取り組み
   丸紅株式会社 国内電力プロジェクト部 部長 福田知史講師
3. 7MW浮体式洋上風車の開発
   三菱重工業株式会社 風車事業部 洋上風車開発プロジェクト室 室長 宇ま谷雅英講師
4. 洋上浮体式変電設備の概要および将来展望
   株式会社日立製作所 電力システム社 電力流通事業部 電源システム部 主任技師 横山和孝講師
以下は、講演会での発表の内容をメモに基づき書いたものです。発表者の意図と異なる理解に基づく、誤った記載や表現があるかもしれませんことをお断りしておきます。
関根泰次会長挨拶
 欧州と米国ではタービンの設計思想が異なる。
  欧州 冗長性
  米国 効率
丸紅
1) ガンフリート洋上風力発電所を運営
  使用機器 シーメンスSWT3.6-107 
  実績 利用率36?37%
  =陸上の風力発電所の利用率(20%台)と比較し有利。
2) SeajacksInternationalを取得2012年5月=設備据付事業
  丸紅49%、産業革新機構49%、旧経営陣2%が出資比率となった。
  保有船舶=3隻、さらに増強1隻建造中&2隻発注?
  SeajacksZaratanの傭船料は2000万円/日である。
  =洋上風車の設置は短時間に効率的に実施の必要。
   
3) 鹿島港での
  工事費は陸上で25万円/KW、洋上で40万円/KWでないと採算とれない。
  2年で50基の風車を設置するが、日本で使えるのは自走できないSEP船が2,3隻でかつ位置決めできない。船が無い。建設工事の経験と実績が無い。
  工事の規模は1000億円程度になる。完工保証がないとプロファイが組成できない。  完工保証出せる会社が今ない。
4) 浮体式洋上
  NEDOプロジェクト
  3ヵ月後に福島沖にサブステーションが浮ぶ。
  5?6000トンの鋼材を使用=30000トンクラスの貨物船を作るに匹敵。
  850mのチェーン4本で係留。
  漁業者との調整は3/29に4基について同意を得た。
  事業化時には10MW以上の規模でないと採算はとれない。
  9月9日に試運転開始
三菱重工
「油圧ドライブ方式」を採用
英Huntestonテストサイト(陸上)で2013年秋に試運転開始
独にてブレード(81.6m)を作成。カーボン繊維を使用。
課題
(1) 塩害対策 =密閉と昇温
(2) 落雷対策
(3) 翼の磨耗(エロージョン)対策
設置の課題
(1) 工事実施時期(5月から8月)が限定される。
(2) Ring級クレーンの使用(2000トン吊)。
日立
  洋上変電所を担当
  将来的に直流連携接続などを検討している。
  メモ 現状の日本で、
         連系可能量 3,585MW
           既連系量  2,419MW  ESCJ誌H24年10月